2023年度ー「生まれてきた赤ちゃんの健やかな成長のサポート」を深く考える
(2023年度京都府地域交響プロジェクト交付金事業)
レポート
第1回
1回目 講師 町村純子さん 保健師
参加 一般19名 スタッフ6名
群馬の前橋市で子供の療育や高齢者の介護の事業所を運営されいる町村さん。行政職員として多くのお子さんの成長を見守る中、健やかな成長を願い、マッサージや体操を独自に考えられ、それを身体調和体操として全国の医療、支援関係者に伝えておられます。
今回の講座では、コロナ禍の時期に生まれ育った赤ちゃんの様子や、飲む・食べるがしんどくなっている現状への対応を中心にお話くださいました。飲む・食べるについては、実際にそれらの動作がしんどい赤ちゃんの立場にたって食べてみるという実技もあり、参加者それぞれにとって大きな気づきとなりました。
第2回
2回目 講師 森田綾さん 作業療法士
参加 一般27名 スタッフ6名
石川県の金沢で、赤ちゃんや子ども専門の作業療法士として地域で活動をされるとともに、SNSでは毎日の気づきを発信されたり、支援者向きの養成講座なども行われ、全国の方が学ばれています。自身が子育て中でもあり、親にも届きやすい言葉が好評です。
今回の講座では、作業療法士からみた、乳幼児のカラダやココロについてのお話で、特に「赤ちゃんの育ちとだっこ」というテーマでお話くださいました。理論も赤ちゃんの立場に立った丁寧な説明で、また、実際に赤ちゃんになったつもりで体を使った実習は、実感を伴った学びの時間となりました。
第3回
3回目 講師 上門信之さん
参加 一般23名 スタッフ5名
沖縄で、赤ちゃんの頭の形を整えるというサポートをされながら、インスタを使って、遠方にいる方にも思いが届くように、毎日発信をされています。その取り組みで全国に「のぶさん」と慕う親の方があり、ネットをつないで参加ができる講座には毎回抽選が行われる状態です。
今回の講座では、頭のゆがみが、どのように赤ちゃんのカラダやココロなど全体に影響を与えているかということを、様々な角度でお話くださいました。今頭の形で悩んでいる方が多い中、サポートまではできなくても、気持ちに寄り添うことの大切さは身に染みて感じた時間でした。
第4回
4回目 講師 丸茂義二さん 歯科医
参加 一般43名 スタッフ5名
東京から来てくださった丸茂さんは、日本歯科大学の名誉教授というご経歴の先生です。
めったに子育て支援の方向けの講座はされないので、多くの歯科医の方が参加を希望されましたが、今回は、歯科医向けではなく、支援者に話を絞ってお話くださいました。
現在は主に歯科医の指導をされています。大人の口の治療をされる中、子どもの育ち、そして、赤ちゃんの育ちに深く関心を持たれ、いかに、乳幼児期の育ちが大切かを研究されてきた中から伝えてくださったお話は、驚きとともに、もっとたくさんのことを学ぶ必要があるということを痛感しました。
第5回
5回目 講師 吉田敦子さん 助産師
参加 一般25名 スタッフ5名
東京都の世田谷で開業されいる吉田さんは、助産師の多くの方が学ぶ、NPO法人母子フィジカルサポート研究会の代表もされています。胎児のときからの母子とのかかわりをとても大事にされている方で、今回も多くの助産師さんの出席がありました。
今回のお話は、時代の変化による母体の状況の変化のお話や、母体が変化する中で、生まれてくる赤ちゃんの変化。基本的な赤ちゃんの発達の理論、具体的な抱っこの方法など、お話や実技とともに、グループになって思いを語り合う場面もあり、実りあるひとときでした。