子育て支援者「15の学び」 講座日程レポート
(12)【宇治】12/3 
「自分のまんなかを確かめる ~ミニ・ワークショップとつながる話~」 島田礼子

「自分のまんなかを確かめる ミニワークショップに繋がる話」
講師:島田礼子さん(臨床心理士)

今年最後の15のまなび第11回目は「自分のまんなかを確かめる ミニワークショップに繋がる話」というテーマで、島田礼子さんを講師にお招きしました。島田さんは臨床心理士として15年間カウンセリングをされてきました。現在は京都府南部を中心に非常勤でスクールソーシャルワーカー、幼稚園や保育園の巡回相談、保健センター内で健診後のフォローとしての子育て相談、療育プログラムなどの現場で活躍されています。また、子どもや保護者の心や育ちに寄り添うプログラムを実施されたり、アートセラピーを取り入れた“ツナギーズ”という活動内でワークショップをされています。ツナギーズという活動は、奈良県で始まったものです。作ると言う体験を通じて、自分のまんなかを知るワークショップになります。子どものワークショップは最初のアイスブレイクが肝心だそうで、導入を大切にされています。
また、島田さんは3人のお子さんを育てる“お母さん”でもあります。その中で、仕事と生活を繋げて“地域に住む大人として、親として何ができるか”と考えられました。その発想が形になり“冒険あそび場”ができました。これは宇治の公園内を利用し『いつでも誰でも来ておくれ』をコンセプトに遊び場と遊びを提供しています。利用状況はその時々で異なるようですが、細々でもやっているとやりがいを感じるとお話されました。他にも自宅の近くで子ども達を集めて七輪焼きをする『もくもく七輪』という活動もされています。これら子ども達との活動は“子ども達に何を残せるか”という平和を紡ぐ会に全て繋がっていると話されました。

島田さんは、たくさんの活動の中で、大人も子どもも支え合っている姿から繋がりの中で生きる、育つ、という力を感じ、それが活動の根っこになっているそうです。そのような「場」が「在ること」、それだけで価値があるとのこと。そして、その「場」とは「自由かつ制限のある環境」だとお話されました。「自由かつ制限のある環境」とは「安心できる」環境になります。「安心できる環境」があるからこそ各々意欲が生まれ、衝突もまた生まれます。その衝突は我慢や社会性に繋がるため、島田さんは「安心できる環境」をじっくりと大事にしたいという思いを話してくださいました。この「安心できる環境」の中では、例え失敗しても、嫌なことがあっても、心のコップの水が少なくなるような事があっても、受け止めてもらえます。その安心感があるからこそ、コップの水が少なくなる度に戻ってきて、また挑戦の一歩を踏み出せます。島田さんは、そのような循環の中に親も子も居られるような社会を作りたいと仰っていました。
お話の後は、自分のまんなかにつながるミニ・ワークショップを行いました。自分の気持ちを思い思いに絵にしました。その後シェアリングをしましたが、その人それぞれの状況によって絵の現れ具合が異なっていました。負の感情を寒色で表す方も居られれば、暖色で表す方も居られました。絵を描いている間は、自分の気持ちに向き合うことができ、それを言葉にして相手に伝えることで自分自身の気持ちを認識できました。そして、相手の話を聞くことで新しい知見も得ることができたかと思います。
最後に、ワークショップを重ねて思うことをお聞きしました。ワークショップや学生時代の心理的トレーニングを通じ、自分を知る、自分に気づくということは人と関わる中で大切だということ。人と関わるには自分自身を武器に戦い勝負するしかない。つまりは、自分の持ち味で生きていくという事だそうです。また、「繋がり」というのは、連続性を言うだけでなく、枠、境、制限など「繋がりを断ち切る」ことも次へ繋がる一歩だと教えていただきました。今回の15の学びを通して、皆さん思いを吐き出せたり、新たな視野が広がったのではないでしょうか。