子育て支援者「15の学び」 講座日程レポート
(5)【宇治】7/24 
「赤ちゃんの育ちにより添って ~誕生から1歳半頃まで発達を中心として~」 平田みすず

生み育てる人の心と体に寄り添うための
子育て支援者「15のまなび」第5回は宇治にて

7月24日(日)13:30~16:30
「赤ちゃんの育ちに寄り添って ~誕生から1歳半までの発達を中心に~」

 臨床発達心理士 平田みすずさん

京都だけでなく、滋賀県、大阪などさまざまな地区での
乳幼児健診に関わってこられて、
都市部と地方によっても
健診の規模(時間、日数)が違うなどの
差や特徴もつかみながらかかわってきていて
ここ10年で乳幼児期健診は大きく変化してきている。

個別の相談をうけるさいは、お子さんや母親のこと
だけでなく、子どもを通した家族相談として
対応されてるのだそう。
実際にお話しを聞いてみると、
子育て以外のストレス(母親の病気など)があるために
ストレスのはけ口が子どもにむかっている場合も多いとかで、
場合によってはお父さんへの言葉かけのことまで
対応されるのだそうです。

お話しの中から一部を紹介します。
発達には、階層があり、発達の階段を登っていくイメージ、

階段を1段上がると、同じ階段上で
さまざまな経験を積み重なる時期があり
それを経てまた一段上がっていくという感じ。

発達には節目(発達の質的転換期)があること、

乳幼児期から乳幼児後期に移行 6、7か月
乳児期から幼児期への移行    1歳半頃
幼児期から少年少女期に移行   9、10歳頃

さらに、発達を大きく変える
「発達の原動力」が誕生する時期がある

乳幼児期前期  4か月
乳幼児期後期  10か月
幼児期     5、6歳頃
少年少女期   14歳頃

こういった発達の節目にあわせて
4つの法令に基づいて乳幼児健診が実施されていること。

4か月健診頃の関わり、運動、生活へのアドバイスとしては

名前の呼びかけ、
お世話するさ(授乳、おしめ替え)を
するときの語りかけ、

あやしかけや声かけは
赤ちゃんの声、笑顔、手足の動きを受け止めたうえで
それに応えるようにおこなう。

それというのも、
乳児期は相互性を育てる大切な時期で
泣くことから次に広がる前言語
(見つめる、発声、表情、指さし)が大切

大人は赤ちゃんの前言語を言葉で
表現し共感することで、
赤ちゃんはかかわってもらえてうれしい気持ちや
うめとめてもらえる満足感が育っていき、
人との関係を築いていけるようになる。

10か月頃になると、
「言葉の根っこ」になる力が育ってくる時期
大人の様子を観察する力
大人の行動をまねる力
行動の意図をよみとろうとする力
大人の指さしを意味あるものとして
とらえる力(共同注意)
ほめられると喜び繰り返そうとする力

この頃の言葉かけとして
大人から指さしをしながらの話しかけや、
子どもが体験する時に、
「いたい、あつい、きたない、大事)という言葉と
行動を伝えていくことで、状態と言葉が結びついていく。
「いたかったね、それはバッチイよ、
これは大事、大事なものだから返してね」といった感じで。

ボールで一緒に遊ぶ、
向き合ってのまねっこ遊び
絵本を一緒に見るなどの遊びを一緒にするには、
歩くまでの時期、ハイハイの頃のほうが
親が向き合ってやりやすいのだそう。
歩き出してしまうと、動きも多くなり自我も芽生え
親が後ろから追う関係になってしまいやすいから。

発達が順調に進んでいかない場合には、
発達には多少のアンバランスはあるが
個人差を視野入れながらも、
遅れの理由を推測し、育ちの見通しをもった遊びや
関わり方の工夫を提案し、
その親子の悩みを共有するようにしているそうです。

この他にも、
発達の時期に応じたかかわり方のポイントを
具体的にお話ししていただき、
子育て支援に関わる方にとって参考になる内容でした。