子育て支援者「15のまなび」   講座日程レポート
(2) 6/21(日)  高橋由紀
学ぼう!赤ちゃんの発達に合わせたセルフケア:乳児期編

「赤ちゃんの発達に合わせたセルフケア」高橋由紀さんの講座より 

15のまなび第2回 6月21日(日)
講師に高橋由紀さんをお迎えして「赤ちゃんの発達に合わせたセルフケア」が行われました。
講師:高橋由紀さん(ベビーヨガアソシエイト 代表)

今年度は、この日と8月の2回、ベビーヨガアソシエイトの高橋さんをお呼びします。
今回の内容はとても納得のいくお話ばかりでしたが、お話だけではなく、参加型のワークショップが豊富で途中参加者のみなさんは息を切らす場面も見られました。

まず、そもそもの「子どもの発達の基本的な成り立ち」を考えるにあたり、平屋と高層マンションを作る工程に例え参加者に出てきてもらい、実際にホワイトボードに作る工程を描いてもらいました。平屋と高層マンションを作るならどの点を大切にするか、ということについて出て来ていただいた参加者にお聞きすると、みなさん共通して「土台をしっかり作る」という点を挙げられました。
高橋さんは平屋よりも高く積み上げる高層マンションの方が土台をしっかり作った方が良いとお話されました。そして、それは赤ちゃんや子どもの発達も同じだと言うこと、土台がしっかりしていないと発達に限界がきてしまうことをお話されました。

子育て支援者、子育てをしている親は乳幼児期の発達がどれだけ大切か、ということはよく耳にするお話でしょうし、心ではわかっている方も多くおられると思います。
それでは、その時期に適切な関わりや土台作りとは何でしょうか。乳幼児期の英才教育など、学習的要素を始められる場合がありますが、今日はもっと根本的な基礎的な要素とはどういったものか、本当に乳幼児期の発達に合ったケアとは何なのかということについて教えて頂きました。

子どもの乳幼児期で、次を見通して今、何が大事か、ということを高橋さんはボディケアを行うことで振り返って確認されていました。高橋さんの行っておられるボディケアは赤ちゃんと楽しく語りかけながら遊ぶ、という様子に近く語りかけられることで赤ちゃんも脳から心、体の発達に繋がっていました。

ここで参加者のみなさんに子どもの発達段階の具体的な様子を書き込んでもらいました。

高橋さんは子どもの発達を海外などでも学ばれましたが自分の子育ては全く違っていたそうです。そこで高橋さんはどれが正解か、正しい発達とは何か、ということではなく「その子の発達はその子なりの意味がある」と考えられました。そのため高橋さんは自分の子育てで「これは子どもが楽しむんじゃないか」ということを常に考えておられたそうです。

高橋さんは、拍子抜けするぐらいご自分のお子さんは良く寝ていたそうで愚図られて大変だと言うことがなかったそうです。ある時、同じぐらいの月齢のお子さんを預かった時にご自分のお子さんと他のお子さんの体に決定的な違いを感じたそうです。それは体の柔らかさでした。子どもの抱き方、頻度によって子どもへの負担や緊張が変わってくるそうです。
しかし、抱き方や抱く回数が少ない、と親だけの責任ではありません。
また、本や学校で発達を知ることが大切なのではなく、どう触れられたら赤ちゃんはどういう顔で、どう感じるのか、ということを実際に知ることが大切であり意識することが大切と仰いました。それは、赤ちゃんの気持ちをいちばん身近な大人が感じ取ることですし、赤ちゃんにとって一番必要な事だとお話してくださいました。

子育て支援者として、もっと身近な子どもを観察していろいろな子育て現場で伝えていく、それを少しずつ進めていけば子育てに悩む人が居なくなるのではないか、逆に、本で学ぶしか子どものことがわからない社会にしてはいけない、と熱く語ってくださいました。
みんな1人1人違いますが、実際に目の前に居る子どもたちです。それはいろんな正解がある、ということを表しています。
高橋さんは、今ここに居る赤ちゃんがどんな気持ちなのか感じ取ることの大切さを伝えて下さいました。

言葉で、いくら「赤ちゃんがどんな気持ちなのか感じ取ることの大切」と言ってもわからないので実際に赤ちゃんのポーズになってみました!

新生児~首座り、首が座る頃、寝返りの頃、ずりばい、おすわり、膝をついてのハイハイ、膝をあげてのハイハイ、つかまり立ち、一人立ち

それぞれの時期に合わせてポーズをとってみて初めてどういうところが疲れるのかがわかりました。
また、発達を動物の進化に例えわかりやすく説明して下さいました。脳の発達は四つ足が使えるようになるまでがメインになってくるそうです。土台をしっかりするボディケアを考えるため、今、赤ちゃんがどんな気持ちかわからないと適切なケアが出来ないことを体感しました。

高橋さんは全国で講演会を開かれる中で抱っこを嫌がるお母さんに何人か相談されたこともお話し下さいました。しかし、高橋さんが抱っこをすると嫌がらないそうです。それは赤ちゃんの要求に合わせ、気持ちをくみ取りコミュニケーションをとりながら抱っこをしているからだそうです。気持ちをくみ取ってもらえない子に変なハイハイが多いと仰っていました。変なハイハイは放っておくとゆがんでしまいそのまま育ってしまうため、まずは現実を見つめて赤ちゃんのコリをほぐしてあげることが必要になってきます。しかしそれはお母さん一人では限界があるため周りのサポートが不可欠です。

現在、姿勢の悪い子の姿が多く居る中、遡って修正が必要なのではないかと考えられたそうです。基本的なところからどう立て直すか考えられた時に高橋さん1人では限界があるため、今回の講演のようなことを通して子育て支援者の底上げ、サポーターを増やすことで母親が感じ取りきれない赤ちゃんの気持ちをくみ取ることで母親、赤ちゃんのケアをしていければと考えられた結果、今の姿があるそうです。

最後に、参加者が輪になって隣の人の背中を温かい気持ちで触る「手当て」を行いました。手を当てているところに気持ちを置いてくると、話しても温かさが残っていました。
それは赤ちゃんを寝かしつける時に行っておられるそうです。気持ちを置いてくることで例え離れても赤ちゃんはお母さんに包まれたような、いつも抱っこされているような気持ちになり安心するのだと思いました。

前回の講演にも共通したことではありますが、子どもの発達、子育てに正解は無い。
だからこそ難しく
親だけではなく
子育て支援者も含め
子育てに関わる人たちが
日々悩んでいるのだと思います。
しかし、目の前の子ども、赤ちゃんの立場に実際なってみることで
どうして欲しいのか気持ちをくみ取る
どうなったら良いのか環境を考えられる
その子1人1人の子育てを
たくさんの視点から考えられるのだと実感しました。
いかに、その子の気持ちに寄り添えるか、考えられるか
それは、その子がゆくゆく大きくなって社会に出た時に人と関わる時に必要な力になってくるかもしれません。
未来を担う子ども達の土台づくりをどうしていくか
今後もたくさんの支援者、子育てに関わる方と考えていければと思います。(aoyagi)




<お問い合わせ>
■子育ての文化研究所 info@kosodate-bunka.jp 担当(さこ)090-2703-5207