子育て支援者「15のまなび」   講座日程レポート
(3)7/27(日)  棚橋美代子 10:15~13:00
絵本・人形劇からみる乳幼児の子育て
「絵本・人形劇からみる乳幼児の子育て」
棚橋美代子先生のお話でした。



 絵本『てぶくろ』や 『かいじゅうたちのいるところ』を
 実際に読みながら、
 絵本の構造についてのお話もありました。



 絵本の読み聞かせをしてるママなら
 1度は読んだことのある『てぶくろ』
  今、3人お子さんを育てている方は、
  上の子と下の子では、うけとめ方が違っていておもしろいとか。

『てぶくろ』は、
 現実と非現実の二重構造になっていて
 非現実世界のルールに従って、
 小さい動物から順に大きい動物が登場してくる。
 主人公がいなくて、読者の力で現実に戻る構造なため、
 非現実世界で遊んでいた読者が
 宙にういてしまうこともおこるとか。

『かいじゅうたちのいるところ』は、
  現実→非現実→現実
  その間の通路が丹念に描かれているのが特徴。
  主人公がかいじゅうと遊んで成長してもどってくるお話。

絵本を読むということは
描いてある絵から、感性で読み取って
読んでいる本人が自ら世界を作っていく

絵本の読み方のうまい下手よりも、
読み手であるお母さんが、この絵本が好きという
気持ちを伝えることが大切であって、
子どもの心には、お父さんに読んでもらった本が
印象に残っていたりするのだそう。

子どもに十分な遊びの体験があると、
感性でよみとって絵本の世界を楽しめるもの。
最近は、子ども時代に外遊びを十分にしてないママや
保育者の方もいたり、子どもも十分な遊びを体験して
ないところがある。

人形劇にしても、2つのパターンがあって
 伝統的な人形劇 
   ゆっくりめで間がある
 パフォーマンス型
   公園で通りがかりの人をよびこむために
   変化やスピードのあるもの。

 見ている子どもの様子を観察すると、
  伝統的な間のある人形劇のほうが、
  子どもの心にとどまっていることがわかったのだそう。

私が印象に残ったお話は
加藤道子氏の資料から
ある幼稚園の園児の竹馬の取り組みの観察報告
2010年の調査ながら、
年長5才児の3クラスでの取り組みの違いが
子どもにおよぼす影響が明らかになったお話。

竹馬指導として3つのやり方
    保育者指導型
    保育者見守り型
    保育者見守り型・絵ばなし型 

竹馬にのれるようになるまでに、
かかった日数とか、子どもの変化など
くわしいところは省略するとして、

竹馬遊びに消極的な子どもは、
保育者指導型の場合
5月中に乗れるようになったとしても、
その後竹馬遊びをあまりしなくなったのだとか。

保育者見守り型
保育者見守り型・絵ばなし型の子どもの場合
竹馬を保育者に修理してもらいながら、
夏休みまで竹馬遊びが続いたのだそう。

こちらのクラスでは、のれるようになるまでに
子どもの中にまねっこしたりとさまざまな動きやドラマが生まれ、
豊かな遊びの世界が広がっていったもよう。
この後、幼稚園の保育者の方も
子どもに無理強いしていたところがあるのに気づかれたのだとか。

観察記録という説得力のあるお話から
大人主導で子どもにやらせることが、
子どもの自発的な育ちや発達を妨げてることに
あらためて考えさせられたのでした。

もっといろんなお話をお聞きしたいという感想も寄せられたり、
先生ご自身も、子育ての文化の講座に参加したいと
さらに新たな学びを深めようとされる姿勢やお人柄に
感銘をうけた学びとなりました。
棚橋美代子先生 ありがとうございました。





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